エッセイ– category –
-
「男を見る目」なんて、私にはなかった
いつからだろう。 私が「男を見る目がない」と自覚し始めたのは。 気づけば、恋をするたびに心がすり減っていた。 誰かを好きになるたびに、「なんでまたこのタイプ…」と自分で自分にツッコミを入れていた。 それでも私は、繰り返してしまう。 どうしても... -
素直と心の扉を開く勇気
幼い頃、私は空を見上げては「あの雲は何に見える?」と無邪気に言い合った。 好きなものを「好き!」と叫ぶことに躊躇いはなかった。 嫌いなものには顔をしかめ、興味があるものには全力で駆け寄り、悲しいときには大声で泣いた。 そんな素直な時間が、い... -
「愛される資格」なんて、ほんとはないのかもしれない
カフェの窓際、ハンドドリップのコーヒーがゆっくりと淹れられるのを眺めながら、私はため息をついた。 隣の席では、ママ友らしき二人が子育ての愚痴をこぼしている。 「うちの子、夜泣きがひどくて全然眠れないのよ〜」 「わかる、私なんてもう3年ぐっす... -
心のドロドロと向き合う夜
生理前になると、私はどうしようもなく落ち込む。 普段なら笑って流せることが、急に胸の奥をえぐるように痛くなる。 自分の中に押し込めていた感情が、まるで蓋を開けたばかりのインクのように広がっていく。 今日は特に、心がドロドロと渦巻いている。 ... -
幼馴染が結婚と、心のざわめき
先日、幼馴染が結婚した。 その知らせを聞いたとき、胸がいっぱいになった。 長い間そばにいた人が、人生の新しい扉を開ける。それはとても喜ばしいことだったし、心から祝福したいと思った。 でも、同時に、自分でも説明のつかない感情が胸の奥からじんわ... -
彼の過去と、彼との未来
私の知らない彼がいる。 彼と過ごす時間が長くなればなるほど、そんなことを思うようになった。 私の目の前にいる彼は、誰よりも優しくて、よく笑って、時々甘えん坊で、でもしっかりとした考えを持っている。 私が知っている彼は、そういう人。でも、ふと... -
深夜、男友達から来た恋愛相談
その夜、スマホが震えたのは午前1時を過ぎた頃だった。 「起きてる?」 大学の時の男友達からのメッセージだった。深夜に突然の連絡なんて珍しい。特に、用もなく連絡を取るような仲ではなかったから、少し驚いた。でも、彼の名前を見た瞬間、何となく察し... -
初恋は、たぶん10才
初めて「好き」という気持ちを自覚したのは、10歳のときだった。小学生の頃、特に意識せずに男の子と遊んでいた私は、「恋愛」というものをどこか遠い世界の話のように感じていた。テレビのドラマや少女漫画の中にはあるけれど、まだ自分には関係のないも... -
恋愛・婚活日記はじめます。〜今の彼に出会うまで〜
「恋愛体質だよね」 周りの人によく言われる。 だから「恋愛・婚活日記」を始めることにした。 私は昔から恋愛体質で、 恋をして人生に彩りを与えて感じてたタイプ。 もちろん、恋愛が全てではないと頭では分かっているけど 誰かを好きになることで自分が... -
「え、なんで?」が口癖だった、そして今
私はしつこかった。 いつも"理由"が気になった。 周りがどう捉えてるかを、気にしてたんだ。 人にばかり問うて、今の自分はどうだろう? 思い描いていた大人のようになれただろうか? 今まで、どの瞬間だって全力だった。 後悔なく生きてきた。 - なのにな...
12