昔から時間を忘れて集中してしまうことって
ひとりで黙々と、自分の世界を積み重ねてるとき。

お絵描きの時間、作文の時間、読書の時間
外遊びはブランコか縄跳びか一輪車かお団子。
幼稚園・小学校の時から、ひとり遊びが得意で好きだった。
人から一番褒められるピアノも、
人と一緒にやるアンサンブルよりソロが好きだ。
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仕事でも、一番やりがいや楽しさを感じるのは
ひとりで黙々と資料を集めたり
企画を組んだり、ひとりでのプレゼンや発表のとき。
人と何かをやる楽しさもあるけど
ただぼっちを極めていた方が、心が躍るんだ。
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そんな私もずっとワクワクしてるわけではなくて
コンプレックスや辛いこと、たくさんあった。
ぼっちが得意な私は、協働が普通の人よりへたくそだ。
「何考えてるか常に言葉にして」「集中しすぎないで」
こういった内容で、毎日のように叱られた。
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思いやりがない、サイコパス、気が利かない、仕事できない
‥コソコソたくさんの悪口だって言われた。
大真面目に一生懸命に頑張ってるのにだ。
上司にも「頑張ってるのは分かるんだけどさ…」と
毎回この枕詞を言われた上で怒られる。
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かなりコンプレックスだけど
役割を見極めて、適性のある場所を自分で選ぶことを
心掛けたら少し職場でも居心地が良くなった。
仕事する自分のことも少しだけ好きになった。
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人生で一番生き生きしていた瞬間は
学生時代、15時間自習室に毎日こもってた日。
深夜スタジオを借りて夜通し練習した日。
1秒でも無駄にしたくなくてピアノの下で寝てた日。
ひとりで自分に打ち勝つのが、たぶん好き。
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結果的に、人生で一番時間を費やしたのは
「ピアノ演奏を極めること」
もっと具体的に言うと
評価される場所で、評価してくる人が求める演奏を
誰よりも緻密に大胆に、自然に心地よく、心震える演奏を
磨いて、磨きまくって、自分の限界まで追い込んで決めるべき場所で発表した。
心も身体も悲鳴をあげてたけど、私の人生で誇れる瞬間だ。
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集中力をよく褒めてもらえる。
自分では全く感じないけど、
これと決めると一直線で、寄り道をしてないらしい。
そのモードの自分が好きなのが大きい気がする。
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だからピアノの上手くなる方法はよく聞かれるようになった。
後輩や身近な人、気づけば趣味の人、知らない人にまで。
ただ、ある時上司にいわれた。
「君の方がピアノが上手に弾けるけど、僕の方が良いピアノを弾けるよ」と。
悔しすぎた、悔しくて泣いても泣いても足りなかった。
でも真理だと、今では思う。
現にその上司の方が仕事があって世の中から求められてるから。
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今は売れ散らかしてる友達にも言われた。
あなたの方が上手だけど、それ今の時代やる意味ある?って。
むかむかむかぁぁぁ!としたけど言い返せなかった。
だってその人の方が売れてるから。
世の中が求めてるから。
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私は自由に生きたい。
周りから言われる言葉のノイズを
気にして生きてしまう性格だからこそ
何も言われないくらい、言われても心にとめなくなるくらい
自分の人生を有意義に謳歌したい。
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そのために、今日も歩みを進めるんだ
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